上司に頼られたら嬉しい?嬉しくない?部下の本音とプレイングマネージャーの是非
妻が倒れた課長、これからどうする?
前回、前々回のブログの続きです↓
課長は、毎日奥さんがこなしていた家事育児と、会社との両立は自分ひとりでは無理だと確信。
まず始めに事情を部長に報告、相談。今後の対応について話し合いました。
次に実際に自分の仕事を頼むことになる部下へ直接話をするため、まずはA君に声をかけました。
A君の顔に出ていますが、全国の上司の皆さんに伝えたい。
上司に頼りにされて、嫌がる部下は(おそらく)居ない!!!
A君は第一回目のブログで同僚のB君の仕事を部長に手伝うように言われ、
即断った人物ですが、憧れ尊敬する課長が困っていても同じように断るか、いえ断らないでしょう。
きっと自分の全力を尽くして課長の助けになりたいと思うはずです。
一方の課長は自分の家庭の事情で部下に負担をかける事で、申し訳なさそうな顔をしています。その気持ちも分かります。責任感の強い人ほど、周りに迷惑を掛けるのを恐れます。
会社の業務は私物ではない
厳しい言葉ですが、会社の業務は会社のものです。自分のものではない、つまり「自分にしか出来ない、分からない仕組みにした仕事は、会社の仕事ではない」し、いつでも他者に委譲できる状態にキープする事こそが本当に仕事が出来る人です。
他人に委譲する事で、確かに任された人の時間は仕事に費やされるかもしれないですが、その時間と量をコントロールする事がマネジメントの役割だと思います。
課長は、部下からの信頼が厚く、営業成績は優秀ですが、マネジメントの役割は果たしていませんでした。
プレイングマネージャーの是非
バブル崩壊後、人件費抑制のためのリストラの一環で現場社員だけでなく管理職のポストも激減しました。 その結果、営業の第一線に立ちながら、管理職として部下のマネジメントも求められる「プレイングマネジャー」が必要とされるようになりました。
この背景から、昨今でもプレイングマネージャーが多く、中小企業では役員クラスでも営業に出るのはザラです。
しかし、プレイングマネージャーの元にいる部下はなかなか教育に手が回らず放置放任しがちです。
部下への指示、自分の時間の使い方を上手にマネジメントできる管理職に育てることで、たくさんの若手社員が育ち、仕事にやりがいを感じ、結果会社の成長に繋がっていくのではないでしょうか。
人事やマネジメントに興味がある方は是非ともブクマ・読者登録をお願いします!