LinkedInを使用した採用メリットとLinkedInならでは、の話
Facebookビジネス版のようなLinkedIn
LinkedInの特徴
私が初めてLinkedInを使い始めたのは昨年末。最初は何が何だかさっぱりでした。
分かりにくい理由
コンサルタントを採用したくてWantedlyからLinkedInにシフトした話 | ビズリードコンサルティング
このブログにも記載しましたが、
- 英語がメイン(How-To動画は全て英語)
- 日本人がまだまだ少ない
- 個人アカウントが会社アカウントを管理??
何せ、英語!英語!知りたい情報がすべて英語で記載されていますし、動画も英語、字幕も英語なので、英語アレルギーがある方にはちょっと敷居が高いかもしれません。
また、会社のアカウントがあって、従業員がそこに招待されるWantedlyとは真逆で、先に従業員が会社ページを作ります。
日本人は実はとても多いのですが、全世界で同じLinkedInにアクセスしているので、日本人層は薄いです。
けれど、Wantedlyよりもコンサルタントの人数は圧倒的に多く、コンサルタントは必ずと言っていいほど500人超の繋がりを持っていました。
LinkedInを使った採用方法
予算を設定する
私はまずビズリードコンサルティング求人を掲載することからスタートしました。
求人にかけられる課金は最低額日額600円から。
Wantedlyが最低課金が2000円~に比べたらリーズナブルです。
日額600円ですが、クリックに応じて課金が変動するので予算を立ててもいくらか前後することがあります。
弊社の場合は、日額予算×30日で掲載しましたが、予算よりも下回りました。
つまり、クリックされていないという事ですので、次にクリック促進を考えました。
求人が見られるようになるには
ビズリードコンサルティングはスタートアップフェーズの小規模ファームですので、求人がUPされても
「ビズリードコンサルティング?何それ?おいしいの?」
状態である、という事をユーザー視点に立ち気付きました。
求人が目に入ってもクリックされなければ、意味が有りません。
求人を見てもらうには、会社ページに弊社がどんな会社なのか情報を載せないといけないと気付きました。
社名はもちろんですが事業内容、会社の方向性、求める人材の具体的なイメージはもちろんですが、採用担当である私のプロフィールも詳しく書く事も重要でした。
LinkedInのタイムライン
余談ですがLinkedInのタイムラインには色々な情報があふれています。
例えば、現在1,086,813人のフォロワーのいるSAPのオフィシャルページから発信された「今後2年間で55%の企業が機械学習を採用します」というタイトルの機械学習についての記事や、コンサルティング業界で今話題に上がっていて1800近くイイネされた
この記事などは、LinkedInでしか出会えなかった情報でした。
これらの情報にイイネをすれば、繋がっている人に「この人がこの記事にイイネをしています」という内容でまたタイムラインに載ります。
なので、私にはコンサルタントの今熱い情報が何なのかを知ることが出来てとても良いです。
採用情報PR方法
LinkedInのタイムラインには他にも泥臭い求人情報等も多く流れてきます。
堂々と募集記事を書いていいなら、書きましょう!ということで、弊社も採用情報を積極的にUPする事にしました。
弊社が行っているPR方法は下記の通りです。
- 会社HPの募集ページのリンクをそのまま投稿
- タイムラインにテキストで投稿
- LinkedInブログに会社のイベントを投稿
- LinkedInからUPした情報をTwitterに投稿
- Indeedなどの求人媒体の情報を拡散
- スキルマッチの人へは直接スカウト
面白いとハマる
今ではプライベートの時間でもLinkedInはチェックしています。以前は仕事の話はプライベートで見たくないと思い、アプリのインストールもしていなかったのですが、最近は繋がりも少しずつ増えてきたことも有り、チェックのし甲斐が出てきました。
繋がりが増えて嬉しいのはFacebookもTwitterもLinkedInも同じです。
そして、その繋がりの中から、ジャパニーズカルチャーに興味を持った外国人の方が「貴方の会社に興味が有ります」とダイレクトメッセージが来る事もLinkedInならではかもしれません。
なので、LinkedInユーザーは仕事として肩肘張った状態というよりは、リラックスをして半分プライベート、半分ビジネスのノリで使っている人が多いのかもしれません。
仕事の情報についてアンテナが高くて、人と繋がっている事が好きな人には最適なツールですね。
LinkedInを使った採用手法の最大のメリット
求職者にとってみれば、LinkedInからスカウトメールが来たらまずこの会社がどんな事業か、スケールか、採用担当はどんな思考か、会社の仲間はどんな人がいるのかが全て分かる素晴らしいツールだと思います。
Wantedlyにも近い機能はありますが、採用担当がイイネをしているものまで見れるのはLinkedInだけでしょう。
求人を受け取ったらセルフスクリーニングが出来、自分にメリットがあると思って応募をすればマッチ度も高く、話も早いです。
非常に合理的な採用ツールだと感じています。
今後も、ビズリードコンサルティングではLinkedInを使った感想も含めてブログを書いていきますので、興味のある方は是非読者登録をしてください!
コンサルタントを採用したくてWantedlyからLinkedInにシフトした話
コンサルタントを採用するならLinkedIn?
WantedlyとLinkedInとは
Wantedly
2012年にリリース後、facebookの繋がりを利用したソーシャルリクルーティングサービスとしてベンチャー企業や中小企業を中心に急速に広まったWantedly。
代表の松本は、Wantedlyについて「会社の想いを中心にPRできて良い」とサイト方針に共感し、弊社も2015年から利用していました。
Wantedlyの良いところは他にも、
- チャット形式で気楽に採用担当者と応募者が連絡し合える
- 応募よりも会社見学の感覚で気軽にエントリーができる
- 掲載費用が他媒体よりも安い
これまでの所謂「採用媒体」の中では異端児的な存在のWantedlyは、みるみるうちに拡大し、2012年2月には100社程度の掲載数だったのが、2016年には15000社、2017年1月時点で20000社を突破しました。
掲載企業は、リリース当初はスタートアップ、中小企業が中心でしたが、今は大手企業・NPO・官公庁までに至っています。
利用者数は2017年1月時点で55万人、8月には78万人を超えたそうです。
LinkedInは2003年に米カリフォルニア州で誕生したビジネス向けSNS(ソーシャルネットワークサービス)で、現在4億人が利用していると言われています。
LinkedInの良いところは、
- 履歴書・レジュメのようなビジネススキル、キャリアを掲載できる
- ビジネスコネクションを管理できる
- フォローした人から仕事に役立つ情報を日々収集できる
Facebookではあまり書かないビジネス上の情報をオープンにできることから、少しずつ日本でも広がっています。
弊社がWantedlyからLinkedInにシフトした理由
Wantedlyは弊社のようなスタートアップ企業が大企業と肩を並べて掲載できる唯一無二の媒体として重宝していたのですが、弊社が求める人物像が
- コンサルタント経験者
- 年齢30代~40代
- 大手ファーム出身者
であった為、若者中心の「想いを共感し、ポテンシャルを重視する」といった方針のWantedlyよりも、ビジネススキルをオープンにしたLinkedInの方が相性が良いと判断しました。
コンサルタント採用担当としてのLinkedIn
採用媒体としての良いところは、
- コンサルタントの登録数が多い
- 日毎に求人課金できるところ(金額変動可能)
- チャット感覚でコミュニケーションができるツールがある
- 採用プラン(Recruiter Lite)の場合はスカウトメール(InMails)付
良くはないところは、
- 英語がメイン(How-To動画は全て英語)
- 日本人がまだまだ少ない
- 個人アカウントが会社アカウントを管理
と、いった感じです。
おわりに
Wantedlyから弊社は何名か採用できましたし、今後もお世話になりたいと思っていますが、一旦はLinkedInにシフトしてみた、という感じですのでWantedlyを否定しているわけでは有りません。
また、世界中では4億人が利用していると言われているのに、日本でなかなかLinkedIn採用がメジャーにならないのは何故なんだろう、と常々思っていたので、今後「LinkedIn使ってみた」シリーズもブログに書いていきたいと思っています。
LinkedIn会社ページ↓
https://www.linkedin.com/company/bizlead-consulting/
HPリニューアルしました!
人事・組織コンサルティング/ビズリードコンサルティング株式会社
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「失敗」をしないという事が決して正しいワケではない。【転職・採用の課題】
Books&Appsのとあるブログの話
先日読んだブログを紹介させてください。
“四一歳の知人から、転職相談を受けた。”というブログで、facebookでは現時点で1695イイネを獲得しているブログなので、既に読んだという方もいるかもしれないですが…。
私は仕事で10年程採用に携わっているので、タイトルを見てすぐにクリックをしてしまいました。
「41歳かぁ…。」採用市場を知っている人なら、誰しもがこの転職の危うさを感じると思います。
ブログは「私だったら…」と思った結論と筆者と同じだったので、読み終えた直後は妙な爽快感がありました。
が、その後じわじわとボディブローのように「転職」と「失敗」について考えさせられました。
「転職」と「失敗」
ブログでは、こう書かれています。
「ビジネスは失敗がデフォルト」なのに、「成功は失敗より当たり前と考える人物にとって、転職は凄まじくハードルが高い。」と。
そう、失敗と成功の確率を考えた時に、現実と理想が逆さになっている場合があり、転職に関しては「成功して当たり前」だと、入社する前から決めている人も多いのです。
失敗は決して負債ではない
彼の出世できない原因も、そこにある。彼はずっと、四一歳になるまで「失敗」をしてこなかった。それはすなわち「チャレンジ」をしてこなかったと言うことと同義である。
逆に彼が羨む二〇代、三〇代は若いうちからチャレンジをしている。彼らは結果的に転職先で失敗するかもしれないが、その経験は生涯に渡って生きるに違いない。
ブログより引用。
失敗については、元電気通信大学教授の中島義道さんが「プロ論」という本の中でこう述べています。
失敗は人生の免疫である。味わい尽くし分析せよ。
(中略)
私の若い時代は失敗の連続でした。今で言うひきこもりのような時期もあった。37歳まで、定職に就くこともなかった。希望はかなわず、挫折ばかりでした。しかし、人生の中で一度も失敗しない人などいません。逆にそういう人は、一度の失敗が命取りになりかねない。
失敗経験は、人生の免疫となるのです。失敗したときは、ごまかしたり、慰めたりせず、徹底的に失敗を味わい尽くしてください。どう悪かったのか、何が問題だったのか徹底的に自問自答する。そんな風に悶々と苦しみ続ければ、自分の弱点が分かります。いかにどうしようもない人間かが分かります。その弱点に気付いたら、今度はそれを伸ばすことです。弱点は裏を返せばあなたの最大の長所なのです。過酷かもしれませんが、自らを見つめる事が才能を伸ばす一番のヒントなのです。
私の主観では、先に登場した大企業に勤めている41歳の人は「ちゃんとした大人」で、中島教授のように37歳まで定職に就かなかった人は「ダメな大人」だと、勝手に決め付けていました。
しかし今回のこのブログで、人は肩書きではない、と強く思い知らされました。
41歳の出世が出来ない事を理由に転職を考えている彼は、自分の弱点に気付いているでしょうか?
大人として、自分の弱点を補強し、長所に変えようとする努力をしているのでしょうか?
だからといって、37歳まで定職に就かなかった人が、全て素晴らしいという事は言っていません。
この件は中島教授が哲学者だという事が大きな要因です。
転職のシーンでは、人事はまず履歴書と職務経歴書からフィルターに掛けます。
その人がどんな考えで、この経歴を歩む事になったのか、知ろうとする時は面接まで進んだ場合のみです。
けれど、ほとんどの場合、年齢でフィルターに掛けられ、40代、50代の転職希望者には大変厳しい状況です。
年齢フィルターって何なんでしょうか。
ブログの文中にあるように、20代、30代は失敗を怖れず、チャレンジするから良いのでしょうか。
それなら、40代、50代も若い世代に負けないチャレンジ精神を持つようになれば、転職面談の機会を得られるようになるのでしょうか。
いや、企業は「40代以上は扱いづらい。経験豊富だから自分のやり方を変えない」と口を揃えて言います。
実は先月、弊社は50代の女性を採用しました。
当社の代表はクイックレスポンスを提唱しており、その効率を上げる為にGoogleApps等のオンラインアプリケーションやSNS等を導入していますが、その50代の女性は誰にも使い方をレクチャーされる事も無く、使いこなしています。
それは彼女が経験豊富だから、どうやって調べたら使い方を習得できるのか、知っている、ただそれだけです。
レスポンスは若いスタッフよりも彼女の方が早いです。
しかし、世間的には「50代女性はITに弱いからついていけない」と一蹴するでしょう。
そんな事は無いのです。彼女がそれを証明してくれました。
「採用」で得た失敗も味わい尽くし、分析できる人事に
人は誰でも失敗します。
それが本人の免疫となり、いずれ財になるまで許容し合える社会であって欲しいと思います。
同時に、「採用」というプロセスでも失敗を企業はちゃんと認め、改善を繰り返す事が重要だと思います。
年間に何百、何千万円も掛けて採用媒体や人材紹介を使用し、応募者を募り、何人、何十人も採用しているのに年間の離職者数が減らない、人が育たない企業は、今も日本中に溢れています。
採用経験がある人事はどんどんハードルが上がり、「とにかく辞めない人、活躍できる人を採ってほしい」と言われるのに、企業内のHRマネジメントも追いついていない。データが無い。
"辞めない人"ではなく、"辞めたけど他社に取られた人"こそが、実は優秀な人だという事も、"採らなかったけど実は活躍できる人"もいる事も、あまり見ないようにしていると思います。
特に後者の"採らなかったけど、実は活躍できる人"が潜在的にどのくらいいるのかは、早く気付いた方が良いです。
人材採用のチャンスロスをしています。
人事コンサルが出来る事
様々な採用の結果を失敗と受け止める事、それを味わい尽くし、分析をする事。
そして転職のチャンスが特定の人材層に偏らない採用の最適化を、私たち人事コンサルがまず提案し、早急にサポートをしなくてはと思います。
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【コミュ力ある人】ってどんな人?一般的なイメージとコンサルが求められるレベルとは!
コミュニケーション力
一般的なコミュニケーションのイメージ
「コミュニケーション」と聞いてパッとイメージするのは和気あいあいと楽しく会話が続く状態だと思います。
「この人と話すと楽しいな」
「この人の話は興味深いな」
と、会話を通してその人の人格に興味を持ち、好感を持ちます。
そして、その会話の結論は必ずしも求められません。
意外なところで求められる「コミュニケーション力」とは
私は様々な職種の採用に携わった事があり、職種ごとに求められるスキルについて分析をしてきました。
中には、ある特殊な職人や、研究者、エンジニアの採用等、一見コミュニケーションとは縁遠いところにいるような職種の採用もしてきましたが、実はこれらの職種で最も重要視されていた能力は「技術力」ではなく「コミュニケーション力」でした。
その理由は、職人や研究者等、能力(技術力)が属人的であればあるほど、どうしてほしいのか、誰とどんな連携をするべきなのか等を正確に伝える力が必要になるからです。
国内TOPレベルである分野の研究をしている企業の社長の言葉が今でも忘れられません。
「独自の研究成果を所持しているというのが一番困る。自分だけ分かっててもね。」
「ああ、そうですね。」と唸りました。
コンサルタントに求められる「コミュニケーション力」
コンサルタントは、非常に高いコミュニケーション力が必要になります。
以前のブログにも記載しましたが、コミュニケーション力のレベルで仕事の難易度も変わってきます。
- 経営者や現場担当者の懐に入り込む
- 要望の裏を読む
- 幅広い知識と経験の引き出しを持つ
- 誰でも分かる言葉で話す
- ハッキリと聞き取りやすい口調で話す
- 主観を捨てる
上記はコンサルタントとして最低限のコミュニケーションレベルです。
様々な書籍を拝読させて頂きましたが、コミュニケーション=仲良くなる事ではなく、コンサルタントが求められるコミュニケーション力は相手の事をどれだけ深く考えられるか、という点がコミュニケーションのポイントのようです。
コンサルタントを目指していない方でも、コンサルレベルのコミュニケーション力を身につければ、必ずビジネス、就職だけでなく、恋愛の場面でもきっと役に立つと思いますので、良かったらご活用ください!
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なかなか知られていない社労士登録会を完全レポート!社労士業界の現実と将来性についても考察。
社会保険労務士合格後の必須研修の中身とは
社会保険労務士は、人事労務領域のスペシャリストであり、人事職に就いている方なら一度は取得を考えられた事はあるのではないでしょうか。
しかし試験自体が非常に厳しく、受験者は4万6000人~5万人に対し、合格率は7~10%です。
ですので、合格者からの体験談のレポートも少なく、「実際、合格後はどんな事するの?開業までいくらかかるの?」といった疑問を持っている人も多いのではないかなと思い、今回弊社の社員で社労士の新規登録に向かう者がおりましたので、色々と聞いてみました!
費用について
こちら、当該社労士よりシェアしてもらったキャッシュアウトの詳細です。
何も知らずに「来年あたり受けたいな~」と呑気に言い放った私は目玉が飛び出てしまいました(苦笑)
社労士は受験するまでの勉強も大変ですが、合格後の資金繰りもなかなか大変です。
事務指定講習と登録会で合計207,600円必要となる為、受験の事ばかりを考えて仕事を辞めてしまうと登録が出来なくなってしまうという、本末転倒な事態に陥ってしまう可能性もあり得ます。
事務指定講習のスケジュールについて
当該社員は東京Bの日程で参加しました。この期間はお盆とも重なっている為、休みも取りやすく人気です。場所は有明で開催されました。
全日程、座学で分厚い教科書に沿ってみっちり講習を受けたそうです。
登録会について
登録会は毎月1回、平日に開催される為就業中の方は会社との調整が必要になります。弊社は事務指定講習と同様に出勤扱いで参加してもらいました。
開始は正午から受付で12時半から開始。
ちょうどお昼時でしたので、現地の有名なカレー店でランチをしたとの事(笑)
うらやましい・・・
マンガ「社労士登録会」
課題は「高齢化社会」に付随する社会貢献とマネタイズ
社労士は年金のプロです。
その為、現在相談件数が増えているのが、高齢化による精神上の障害 (知的障害、精神障害、認知症など)により判断能力が十分でない方が不利益を被らないように家庭裁判所に申立てをする成人後見人としての対応です。
平成24年における成年後見関係事件の申立件数は合計で約3万5000件、同年末時点の成年後見制度の利用者は約16万6000人にのぼり、 ここ数年は毎年1万人以上のペースで増加しています。
しかし、この相談に対応する事は社会貢献性は高いのですが手数料としては微々たるもので、ビジネスとして成り立ちにくいそうです。
つまり、社労士が対応するかは社労士本人の理念に委ねざるを得なく、この相談に対応しない社労士が増えれば、間口を広げている社労士に相談件数が偏る事態になります。
もう既に突入している超高齢化社会で、この問題をどう切り抜けていくのか、じっくり考える時間が無いですが考えさせられる内容だった、とのことでした。
社労士に求められるスキル
実は社労士がこれまでメイン業務として行ってきた給与計算、社会保険手続き業務等は既にシステムやクラウドサービズ内でも機械化され、誰でも対応出来るようになりました。
今後、社労士が生き残っていく為には、実務力ではなくナレッジやノウハウの提供が求められます。
人生経験の多い社労士はもちろんですが、ロジカルに問題解決をコンサルティング出来る社労士が未知の問題を抱えた企業にとっては必要不可欠になるでしょう。
特に現在は「働き方改革」や「ダイバーシティ」等でこれまでの日本的な風習を一新した改革を企業は積極的に取り組んでいます。
人事コンサルとしてのキャリアを選択する社労士が増える事が、日本の人事の為にも喜ばしい事ですし、弊社ビズリードコンサルティングで一緒に人事課題を解決するコンサルタント志望の方が増える事を切に願っています!
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コンサルが激務の理由、ワークライフバランスを保つ為の戦略を考えてみた
コンサルタントは何故激務なのか
「コンサルタント」と聞くと、「激務、だけど高収入」というイメージを持つ方は多いですよね。
高収入は分かります、収入は業界平均相場等あるので、一律のイメージは付いても当然だと思います。
しかし、【激務】って、何故?
【激務】とは非常に忙しいお勤めの事。
例えば飲食店勤務は激務でしょうか?
答え:店と時間帯によります。流行っていたり単価の低いお店だと回転が速いので当然スピード重視のオペレーションが求められ、体力は消耗します。ピークタイムだと尚の事です。
この考えにコンサルタントを合わせると、参画している案件によるのではないか?というのが私が持った疑問です。
しかし、調べてみると「なるほど」と思う理由がいくつも出てきました。今回はそれを紹介します。
激務の理由①資料作成、ミーティングに費やす時間
非常に参考になったのは↓のサイトです。
ここに記載された内容で印象的だったのは
クライアントとの打ち合わせが入っていない時は、情報収集や分析、プレゼン資料のブラッシュアップなど、ミーティングで使用するための資料作成を行います。
この資料はクライアントに直接見せるものなので“完璧な資料”でなければいません。
クライアントとの打合せの為の資料作成は「完璧な資料」である事が求められる為、上長の二重、三重のチェックが入る。
すると、こんなスパイラルが発生。
多忙な上長のチェックをクリアする為に時間を掛けて資料を作成する
↓
当然、上長は期限が迫った状態で資料の確認をする
↓
期限順に資料の確認をする為、早く提出をしたコンサルタントは待つ事になる
↓
早く出す意味が無くなり、コンサルタントは期限ギリギリまでブラッシュアップする
↓
上長、ますます激務に。→当然、資料確認待ちのコンサルも待ち時間が延びる。
激務の理由②経営層とのコンセンサスより現場の連携が重要
この件は、私自身も経験があったので、なるほどな。と思いました。
経営者は先を読んで運営を変えたい為にコンサルタントをアサインします。
しかし、現場は現状が良い=自分たちの仕事は間違っていない という誇りを持って仕事をしています。
そこに見ず知らずのシュッとしたコンサルタント様が乱入し、現場をガチャガチャと取り調べる。
現場の人間としては非常に気分が悪いものでした。
「こんな資料、有りましたら見せて頂けますか?」と言われた資料は、現場では使わないような高度な内容だったりすると、「自分たちの仕事は幼稚なものだったのか」と恥ずかしくなったりした事も。
最初から気分が悪い状態で、且つ現場では必要とされなかったデータを出せなんて、積極的に協力しようとは思えません。
そうなったら大変なのは、コンサルタントですね。
現場の協力が得られない状態だと、アウェーでコアな資料を作成しなければならなくなります。これは無理ゲーに近いです。
弊社の代表もそうですが、コンサルタントの人間力、人の懐にスッと入るスキルの高い方が多い理由は、仕事を早く進めるための処世術なのです。
激務の理由③勉強する時間
我々は人事領域に特化をしている為、全く無知な業務のコンサルティングをする機会は少ないですが、戦略系ファームは現プロジェクトが終わったら別の業界の戦略をコンサル、という非常にハードルの高いファームである事に改めて驚きました。
理由①の資料も完璧なものでなければならない、理由②の関係構築も人間同士のコミュニケーションがポイントとなる。
つまり「知りません、分かりません」という事が少しでも垣間見られたらお終いなのです。
未知の業界を担当することになった時、コンサルタントは関連書籍や業界紙などを片っ端から集めて読み込み、必要な知識を習得することから始めます。個社ごとの業務内容について詳しいヒアリングを行うのは当然ですが、その際に業界の基本的な質問ばかりを聞くとクライアントが不安を感じ、信頼関係を築くにくくなります。短期間のうちに業界のプロを相手に渡り合わなくてはいけないわけですから、インプットの時間は必然的に長くなります。
コンサルタントにワークライフバランスを保つ事は出来るのか
私が弊社に入社して、一番に実現したいと考えているミッションがこれです。
激務が当然ではなく、ワークライフバランスを保てるコンサルファームがあっても良いじゃないか、と思っており、弊社でそれを実現したいと考えています。
ワークライフバランスを保つ戦略
まずは資料作成に費やす時間をいかに有意義に使うか。凡ミスは論外(文章校正ツール必須)で、それ以外に出来る事としては、要点を見付ける為の正確性とスピードかなと思いました。コンサルタントは「ロジカルシンキング」を、と言われる理由はここですね。弊社はまずロジカルシンキングを継続的にフォローアップしたいと思います。
あと、相手の事を思いやる気持ちは資料を提出する上長にも向けられるべきであり、どんなに理不尽な事があっても、「自分は早く出す」を徹底するべきですね。
次に人間力ですが、人に好かれる、心を開く接し方を学ばなければならないですね。
先日、ベテランのコンサルの方に言われたのは「街コンは良い」でした。
既婚者が多い弊社ですが、独身者には街コン手当てとか考えるのも有りかもと思いました。
最後に勉強する時間ですが、出来れば資料作成と人間力を上げて勉強する時間を作れるコンサルタントになって欲しいと思います。
何の為に時間を使うのか、最後の「自分の知見を広げる為の時間投資」が一番尊いものです。
その大切さが分かるコンサルタントに成る事を私たちは後ろからフォローしていけたらなと思っています。
まとめ
- 文章校正アプリやツールを使って機械的に誤字脱字を発見する
- 要点を見付ける正確さ、スピードを身につけるためにロジカルシンキング
- 資料は上長(相手)を思いやる気持ちで早めに出す
- 人間力は街コンで鍛える
- 時間の削減は「自分の知見を広げる為の時間の捻出」
- 削れる時間と増やす時間を見極められるコンサルタントになる
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【良い人事×ダメ人事】入社書類を揃えないと入社できません!はウソ!社労士合格者が真実を答えます
「入社書類を揃えないと入社できません」はウソ!
ダメ人事に限って入社書類の必要理由を知らない
皆さんこんにちは。ビズリードコンサルティングです。
8月にUPしたブログについて、追記したい事が有りましての更新です。
↓8月のブログ
雇入れ時健康診断の提出義務
この漫画では「健康診断書」について取り上げています。
入社前によく提出を求められる健康診断書は、雇入れ時健康診断というもので、この提出は「企業側」に義務付けられています。
したがって、健康診断を受けさせる義務がある企業側は「入社する3か月以内に健康診断を受けていたら、提出をお願いします」という事は言えても、「必ず自費で入社前に受けなさい、さもなくば入社させません」というのは間違っています。
社労士合格者監修、「入社時に必ず提出しなければならない書類」
「入社時必要書類」の一覧です。
何の為に必要か、その理由も添えています。
この理由をよく読むと、必ずしも「入社日当日に持参しなければ入社が出来ない」というものではないという事が明らかです。
けじめとして、入社時に持参を促す事は良いと思いますが、度を超えて入社日に提出出来なければ、入社させないという理由にはなりません。
必須書類一覧に誓約書が一覧の中にない理由
誓約書は、会社側にとって必要な書類ですので会社が用意しています。つまり、公的に届け出る目的で提出を促しているのではありません。
必要とする企業もあるのですが、必須ではありません。
しかし、労働契約は対等が原則ですので、会社が求めてきたら内容をよく確認し、合意の上でサインをする事が良いと思います。
これについても「持ってこないと入社させない」というのは低レベルなダメ人事の主張です。
会社が求める誓約書は必ず目を通し、気になるところは質問しましょう
誓約書は会社側が提出を求めているものです。
書式は会社にありますので、最悪入社日に書類を再度印刷してもらい、サインをするというのでも対応可能だと、個人的には思います。
「入社日に全部の書類を集めないと漏れが出てくるから。」
とか「入社書類を忘れるなんてけじめが無い!」という人事側の理由は論外です。
良い人事なら、なぜこの書類が必要なのか、どうしてサインをしてもらいたいのか、一つ一つ確認をすると思います。
以上、ご参考になれば幸いです。
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