【良い人事×ダメ人事】教育や研修は誰の為のもの?良い人事とダメ人事の考え方の違いが会社の成長に影響を及ぼす!
企業がお金と時間を出して研修をわざわざする理由
皆さんは就業先の研修を受けた事はありますか?
代表的な例は、学校卒業後に新入社員として入社したら「新入社員研修」がありますね。大半の企業ではこの研修を取り入れ、社会人としての基礎知識や振る舞いを教育します。
新入社員研修ではこれまた大半の人は前向きに、積極的に受講していたと思います。
私は人事歴10年ですがほぼ毎年新入社員が一生懸命受講する姿を見てきました。
しかし、1年、2年と時が過ぎるに従い、研修に対する姿勢はどうでしょうか。
「私は研修を受けたいです!(^O^)/」と積極的に要望する社員はほとんど見掛けなくなり、人事は社員の研修受講率に頭を悩ませることもしばしば。
けれど大事なことなので太文字で書きますが本当に研修が必要なのは、現場で戦力として活躍する世代(20代~40代)なのです!
企業がお金と時間を出して社員研修を行う理由は、社員の行動や考え方を研修によって理想とする姿に導き、能率を上げ、会社を成長させたいからです。
新入社員研修はあくまでスタートラインに過ぎません。
なので、人事は社員には計画した研修は絶対受けてほしいのですが、この対応でも良い人事ダメ人事で違いがあり、会社の成長に影響を及ぼすようです。
良い人事の場合
良い人事は社員の成長機会を逃さない為に、あらゆる手段を提案してきます。
なぜなら良い人事は研修の目的は「研修を受けさせる事」ではなく「研修を受ける事によって能率UPし会社の業績に良い影響を与える」と考え、社員が受講出来ないという事は業務能率を下げ会社に悪影響を与えているに等しいと、危機感を持っているからです。
大げさに見えるかもしれませんが、人事はその確信が無ければ会社の大切なお金と人材の時間を使ってわざわざ研修を計画しません。
ダメ人事の場合
THEダメ人事の典型、「研修を受けさせる事」が自分の仕事だと勘違いしていますね。
自分は研修を計画し、申し込みをした。たったこれだけで人事の仕事をやった気になっています。
人事がやるべきことは査定減点ではない!
ではダメ人事君はどうするべきだったのかを記載します。
- 何の為の、どんな効果が期待できる研修かをマネジメントにちゃんと伝える事
- なぜ行けないのか、現場のボトルネックを理解する事
- 研修を受講出来るようにするにはどういう方法があるかを再検討する事
最低限このステップを踏まなければ、毎年毎年同じ事を繰り返すだけです。
本当に研修が必要なのは誰?
厚生労働省発表「能力開発基本調査」によると、人材育成に関して何らかの「問題がある」と回答した事業所は72.9%。問題点として多い回答は、「指導する人材が不足している」(53.4%)、「人材育成を行う時間がない」(49.7%)、「人材を育成しても辞めてしまう」(43.8%)との事です。
やらなきゃいけない、と分かっていても人材や時間不足がネックで進んでいないという結果でしょうか。
しかし、考え方を変えて、まずは人事こそ研修が必要で、人事がこの考え方を変えるべきではないかとも思います。
そうすれば数年後には「鍛えがいのある人材が集まらない」「人材を育成しても辞めてしまう」というような、仕事放棄ダメ人事の典型回答も減るのではないでしょうか。
前述したとおり、会社のお金と時間を掛けて研修する意義を本当に理解している人事が増えることこそが、人材育成促進の近道になると思います。
おまけ
以前ツイートしたダメ人事のネタですが
良い人事→”組織または個人に絶え間ない学習環境・成長機会を作り出し、お客様の満足と従業員の満足を両方向上すること”
— 人事コンサルは見た!@はてなブログ (@Bizlead2017) 2017年7月24日
ダメ人事→学習、成長機会は自分で作れ、でもそれで得たナレッジは会社のものと個人の頑張りに期待する人事#良い人事ダメ人事
これはオブラートに包みましたが、 「お金も時間も会社は出さないけど、成長しないのは個人の意識と能力が低いせいだ!」と、いうスタンスのダメ人事も居ました。
根性論むき出しで高度成長期世代の重役に可愛がられたかったんでしょうが、それで関係のない現場社員が振り回されるのを見るのは辛かった…。
結局その会社は教育という文化は根付かず、今も人材育成には苦労されているそうです。
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