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【時差Biz】異常事態が日常化している都心の通勤事情の理由と新たな一手に東京都が打ち出した時差ビズについて

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関東、特に都内の会社に勤務されている方なら彼の気持ちも分かると思います。

異常事態が日常化している都心の通勤電車事情

私たちが日常的に利用している交通機関の鉄道各社が公表しているピーク時の乗車率は、ワースト順で下記の通りです。

3位:JR横須賀線 武蔵小杉 → 西大井 7:26~8:26 乗車率193%

1位:東京メトロ 東西線 木場 → 門前仲町 7:50~8:50 乗車率199%

1位:JR総武線 錦糸町 → 両国 7:34~8:34 乗車率199%

乗車率のイメージ

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(出典元:国土交通省)

ちなみに西日本ですと御堂筋線 梅田 → 淀屋橋 7:50~8:50 乗車率150%がワーストです。

都内の主要31区間の平均混雑率は164%で西日本のワースト以上の数値となっています。

なぜ、こうなってしまったのか

なぜ、こうなってしまったのか。主な理由はA君も感じているように、日本の会社の始業が朝の9時前後に集中しているからです。

会社へ出勤する時間が決まっているなら当然間に合う時間帯の電車に乗ります。その時間帯の電車へ乗る人が多ければ当然混雑を招きます。

労働時間については平成25年度厚生労働省発表のデータによると、変形労働時間制を運用している企業は約51.1%、その内、出勤時間を自由に設定できるフレックス制を導入している企業は5.0%、裁量労働制を含めたみなし労働時間制を採用している企業は10.9%に留まっています。

つまり、ほとんどの企業は始業定時刻があり、ほとんどの従業員がその時間に合わせた電車に乗るしかないのです。

なぜ、変わらないのか

厳密に言うと、変わっています。結論としては不本意ですが改善し、下げ止まりの状況のようです。

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こちらも、国土交通省が公表している混雑率の推移です。

赤線が混雑率ですが、昭和50年度はなんと221%でした。なので40年前現役世代のサラリーマンに言わせると「良くなった」でしょうが、基準が異常です。

東京都が日本の働き方を変える「時差Biz」

漫画の中のA君が言うように、「何で9時ぴったりに出勤しなきゃいけないの?」は核心を突いていると思います。朝の満員電車の混雑に疲れ果て、会社に着くころには汗だく、クタクタ…こんなスタートで良い仕事が出来るのでしょうか。

今年、東京都は通勤ラッシュ回避のために通勤時間をずらす働き方改革のひとつである【時差Biz】をリリースしました。

小池百合子都知事のメッセージ

「朝が変われば毎日が変わる」とのキャッチフレーズの下、時差Bizの取組を始めることにしました。私が環境大臣の際に始めたクールビズも一斉に始めたからこそ定着しました。東京の満員電車の問題も、企業や鉄道事業者、鉄道を利用する皆様と一斉に取り組むことが重要です。

実は筆者である私もこの「時差Biz」に参加してきました。

 

期間中、弊社では微力ではありますが、テレワークと時差出勤を中心に参加をしたいと思っています。

また人事領域に特化をしたコンサルファームとして、時差Bizによるメリットや運用に関する情報等を収集し、発信していき、一人でも多くの方が快適な朝を迎えられるように貢献したいと思っています。

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人事・組織コンサルティング/ビズリードコンサルティング株式会社

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