コンサルが激務の理由、ワークライフバランスを保つ為の戦略を考えてみた
コンサルタントは何故激務なのか
「コンサルタント」と聞くと、「激務、だけど高収入」というイメージを持つ方は多いですよね。
高収入は分かります、収入は業界平均相場等あるので、一律のイメージは付いても当然だと思います。
しかし、【激務】って、何故?
【激務】とは非常に忙しいお勤めの事。
例えば飲食店勤務は激務でしょうか?
答え:店と時間帯によります。流行っていたり単価の低いお店だと回転が速いので当然スピード重視のオペレーションが求められ、体力は消耗します。ピークタイムだと尚の事です。
この考えにコンサルタントを合わせると、参画している案件によるのではないか?というのが私が持った疑問です。
しかし、調べてみると「なるほど」と思う理由がいくつも出てきました。今回はそれを紹介します。
激務の理由①資料作成、ミーティングに費やす時間
非常に参考になったのは↓のサイトです。
ここに記載された内容で印象的だったのは
クライアントとの打ち合わせが入っていない時は、情報収集や分析、プレゼン資料のブラッシュアップなど、ミーティングで使用するための資料作成を行います。
この資料はクライアントに直接見せるものなので“完璧な資料”でなければいません。
クライアントとの打合せの為の資料作成は「完璧な資料」である事が求められる為、上長の二重、三重のチェックが入る。
すると、こんなスパイラルが発生。
多忙な上長のチェックをクリアする為に時間を掛けて資料を作成する
↓
当然、上長は期限が迫った状態で資料の確認をする
↓
期限順に資料の確認をする為、早く提出をしたコンサルタントは待つ事になる
↓
早く出す意味が無くなり、コンサルタントは期限ギリギリまでブラッシュアップする
↓
上長、ますます激務に。→当然、資料確認待ちのコンサルも待ち時間が延びる。
激務の理由②経営層とのコンセンサスより現場の連携が重要
この件は、私自身も経験があったので、なるほどな。と思いました。
経営者は先を読んで運営を変えたい為にコンサルタントをアサインします。
しかし、現場は現状が良い=自分たちの仕事は間違っていない という誇りを持って仕事をしています。
そこに見ず知らずのシュッとしたコンサルタント様が乱入し、現場をガチャガチャと取り調べる。
現場の人間としては非常に気分が悪いものでした。
「こんな資料、有りましたら見せて頂けますか?」と言われた資料は、現場では使わないような高度な内容だったりすると、「自分たちの仕事は幼稚なものだったのか」と恥ずかしくなったりした事も。
最初から気分が悪い状態で、且つ現場では必要とされなかったデータを出せなんて、積極的に協力しようとは思えません。
そうなったら大変なのは、コンサルタントですね。
現場の協力が得られない状態だと、アウェーでコアな資料を作成しなければならなくなります。これは無理ゲーに近いです。
弊社の代表もそうですが、コンサルタントの人間力、人の懐にスッと入るスキルの高い方が多い理由は、仕事を早く進めるための処世術なのです。
激務の理由③勉強する時間
我々は人事領域に特化をしている為、全く無知な業務のコンサルティングをする機会は少ないですが、戦略系ファームは現プロジェクトが終わったら別の業界の戦略をコンサル、という非常にハードルの高いファームである事に改めて驚きました。
理由①の資料も完璧なものでなければならない、理由②の関係構築も人間同士のコミュニケーションがポイントとなる。
つまり「知りません、分かりません」という事が少しでも垣間見られたらお終いなのです。
未知の業界を担当することになった時、コンサルタントは関連書籍や業界紙などを片っ端から集めて読み込み、必要な知識を習得することから始めます。個社ごとの業務内容について詳しいヒアリングを行うのは当然ですが、その際に業界の基本的な質問ばかりを聞くとクライアントが不安を感じ、信頼関係を築くにくくなります。短期間のうちに業界のプロを相手に渡り合わなくてはいけないわけですから、インプットの時間は必然的に長くなります。
コンサルタントにワークライフバランスを保つ事は出来るのか
私が弊社に入社して、一番に実現したいと考えているミッションがこれです。
激務が当然ではなく、ワークライフバランスを保てるコンサルファームがあっても良いじゃないか、と思っており、弊社でそれを実現したいと考えています。
ワークライフバランスを保つ戦略
まずは資料作成に費やす時間をいかに有意義に使うか。凡ミスは論外(文章校正ツール必須)で、それ以外に出来る事としては、要点を見付ける為の正確性とスピードかなと思いました。コンサルタントは「ロジカルシンキング」を、と言われる理由はここですね。弊社はまずロジカルシンキングを継続的にフォローアップしたいと思います。
あと、相手の事を思いやる気持ちは資料を提出する上長にも向けられるべきであり、どんなに理不尽な事があっても、「自分は早く出す」を徹底するべきですね。
次に人間力ですが、人に好かれる、心を開く接し方を学ばなければならないですね。
先日、ベテランのコンサルの方に言われたのは「街コンは良い」でした。
既婚者が多い弊社ですが、独身者には街コン手当てとか考えるのも有りかもと思いました。
最後に勉強する時間ですが、出来れば資料作成と人間力を上げて勉強する時間を作れるコンサルタントになって欲しいと思います。
何の為に時間を使うのか、最後の「自分の知見を広げる為の時間投資」が一番尊いものです。
その大切さが分かるコンサルタントに成る事を私たちは後ろからフォローしていけたらなと思っています。
まとめ
- 文章校正アプリやツールを使って機械的に誤字脱字を発見する
- 要点を見付ける正確さ、スピードを身につけるためにロジカルシンキング
- 資料は上長(相手)を思いやる気持ちで早めに出す
- 人間力は街コンで鍛える
- 時間の削減は「自分の知見を広げる為の時間の捻出」
- 削れる時間と増やす時間を見極められるコンサルタントになる
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